■■ 「旅の川柳」のお知らせ ■■

「第2回川柳大賞第2次選考、通過作品129句発表。テーマは”旅”。」

104 古希過ぎて乙女に戻る五人旅
109 くたびれた事は言わない旅帰り
115 還暦や一会さがしてどんこ旅
140 着て脱いでまた着なおして旅支度
157 売り切れの自販機恨む無人駅
169 妻旅へ鍋にカレーの作り置き 
193 宮仕え辞して覚悟の一人旅
264 絵葉書に写った場所を探す旅
273 カーナビがおしゃべり相手の一人旅
296 「おばさん」と呼ばれ道順ウソ教え
366 旅で知る人の情けと土地の味
372 美人湯の効能を見て決める旅
394 捥(も)ぎたてのトマト頂く遍路旅
403 絵はがきを自分に出して終える旅
406 年金のゆるす範囲で旅に出る
408 ふるさとを見せたい人と降りる駅
409 湯煙を腕にからめて見る月夜
421 古希の旅口には勝てぬ足と腰
429 今日からは入れ歯を友にグルメ旅
462 旅支度先づは薬を決めておく
466 気がつけば肩を並べる旅のみち
559 ひと駅を歩く小さなエコの旅
595 家事忘れ夫を忘れ旅に出る
610 絶景の力を借りてプロポーズ
619 暖かい心もみやげにもらう旅
629 思い出は絶景よりも人情け
631 旅に出りゃ気も胃袋もでかくなる
662 折にふれ恋を拾いに旅に出る
669 ひとりゆく君待つ駅の遠からず
742 もてなされ心の皺が伸びた旅
748 今日を捨て明日を拾う旅もある
768 亭主より気の合う連れのおんな旅
790 待つ家族ありて楽しき一人旅
797 旅の宿5歳若く記帳する
782 旅の宿知らぬ子(の)浴衣直す母
802 病床で旅を楽しむ時刻表
864 嫁ぐ子とことば少なに車窓見ゆ
998 妻入れて同行三人遍路旅
1002 中吊りの温泉美人と出勤す
1004 つないだ手自然とゆれる旅の道
1005 山寺や一段づつの奥の院
1028 湯につかりふーっと吐く息月笑う
1039 亡妻(つま)に似るコケシを買った旅の宿
1047 星空を寝袋に入れ一人旅
1074 ドタバタも旅の日記のアクセント
1079 さあ定年二部の幕開け妻と旅
1080 悩み事見上げて消えた旅の空
1150 なにも観ずなのに忘れぬ修学旅行
1168 「風呂」「めし」と言わなくて済む旅の宿
1178 バス旅行わざとよろけて婚活し
1187 目覚ましを三つ並べて旅前夜
1246 メールより恋文似合う旅の宿
1272 旅先の会話が縁の二十年
1309 腕時計はずし自分を探す旅
1318 土産にはお国言葉も二つ三つ
1366 駅弁を渡すお礼の土地訛り
1372 パンフより少し寂しい宵の膳
1420 ハプニング起きて家族のきずな知る
1469 海外の洒落た土産が日本製
1474 パック旅命の洗濯全自動
1490 駅弁のうまさ見直すひとり旅
1558 人生に旅という名のかくし味
1562 傷心を優しく包む旅の月
1587 旅に出る妻は女に化けていく
1599 駅弁でお国自慢の味を知り
1666 我が町が新鮮に見える旅帰り
1709 湯の作法子に教えてる旅の父
1740 くつろぎの旅は心の日曜日
1747 旅先の記憶をたどる笑いじわ
1759 宿帳へ一夜限りの名を記し
1769 方言のデパート朝の寝台車
1791 旅日記コッケイなほど詩になって
1794 ひとり旅妻の写真をそっと出し
1828 あの女性(ひと)もすっぴん眉なし夜行バス
1919 デジカメに車窓の春は収まらぬ
1922 駅弁は発車するまで開けぬ父
1947 旅心誘う電話の国訛り
1953 思い出も部屋の数だけ旅の宿
1962 絆(ほだ)されし情けに居着く旅の宿
1965 肩書もケータイも置いて旅に出る
1969 愛ひとつなくして増える恋守り
2044 やり直す思い土産に帰省旅
2046 旅先に行方不明の俺見付け
2098 露天風呂メタボ同士の揃い踏み
2100 各停の言葉の変化聞ける旅
2112 据え膳に主婦の笑顔を旅で見る
2129 この次もまたご一緒とそれっきり
2144 圏外を装い電源切る旅路
2177 釜めしの容器で店が開けそう
2296 カーナビとけんかしながら進む旅
2282 初みくじ旅は大吉金は凶
2358 いい旅はいい人生のガイドさん
2360 人生の旅の疲れを旅でとる
2384 顔だけは自己責任と美人の湯
2484 あんた誰?社員旅行の風呂のあと
2506 早割りの予約払って風邪ひかず
2586 名物を食べた事だけ旅日記
2591 インドアな私の手相に旅行線
2593 一人旅したいと言ったら勘ぐられ
2601 廻り道した分多く花を摘み
2605 軽トラの荷となりて行く一人旅
2644 旅土産選ぶ高そうで安いもの
2648 「オバア!オバア!」沖縄帰りの孫許す
2669 遠いほど心のすきま近くなる
2682 駅弁を頬張る君をかじりたし
2683 流れ星待ってのぼせる露天風呂
2684 手遅れの人で混み合う美人の湯
2702 佛壇に留守を頼んで旅仕度
2716 古稀の旅夜は薬の見本市
2718 うろおぼえ古典ひもとく古都の旅
2753 千の風探しに一人空の旅
2739 旅先でみつけた明日持ち帰る
2766 自分じゃない自分に出逢い旅佳境
2852 相席に命運かける独り旅
2873 旅先は子供の躾よくわかり
2886 ひとり旅亡夫と行った土地巡る
2907 ハワイ旅行幾度びレイへお辞儀かな
2910 ニューハーフ男湯なんだ・・旅の風呂
2986 旅終えて体重計にそっと乗り
2991 思い出の数だけ貯まるマイレージ
2996 真夜中に寝息たしかめフルムーン
3166 「どこへ行く」よりも大事な「誰と行く」
3175 膝触れて列車の旅の揺れる縁
3267 旅の宿こころ解け合う国訛
3338 知らぬ土地駅には駅の旅の顔
3496 飛び切りの美女と混浴足湯だけ
3498 かんしゃくのくの字を消して喜(*)寿の旅
3514 旅日記罫も枡目(ますめ)もはみ出して
3586 旅の店元祖・本家が軒連ね

 

「日本旅のペンクラブ」では、旅の魅力を見つめ直し、それを広く共感しようという目的で、昨年から“「旅の日」川柳”の活動を行っています。今年も昨年同様、“第2回「旅の日」川柳”の募集を開始いたします。

「日本旅のペンクラブ」(代表会員・山本鉱太郎)は、昭和37(1962)年6月28 日に創立した、旅を仕事とする旅行ジャーナリスト、作家、ライター、カメラマン、編集者をはじめ、旅を愛する人が集う団体です。町づくりや観光振興への提言など、旅の文化向上をはかる活動を続けてきましたが、そのひとつに「旅の日」の活動があります。「旅の日」は、昭和63(1998)年に、旅の心、そして旅人とは何かを問いかけることを目的に、日本旅のペンクラブが提唱して誕生しました。松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った5月16日を「旅の日」と定め、旅に関する講演会やシンポジウム、“日本旅のペンクラブ賞”の贈呈式や懇親会を行っています。

「旅の日」川柳は、当クラブが旅の文化向上を目指す活動の一環として、昨年度より募集を開始したものです。昨年は全国各地から3787句の応募があり、一次、二次の審査を経て、最終選考では、今川乱魚(全日本川柳協会会長)、柳家さん喬(落語家)、村野武範(俳優)、山本鉱太郎(旅行作家、当クラブ代表会員)の4氏の評価により行われ、大賞1句、優秀賞5句が決定いたしました。今年もたくさんの応募を期待しております。

旅の指向も多様化していく現代、もう一度“旅の魅力”を見つめ直し、川柳という形で表現して、多くの人と“旅とは何か”について考える機会にしたいと思います。

 

 

第1回「旅の日」川柳(協賛:財団法人休暇村協会)の大賞1句と優秀賞5句

テーマ“旅ごころ”

●大賞

 「旅に来て 結び直した 赤い糸」

 はる美(石川県金沢市、80歳、女性、無職)

 

○優秀賞

 「むかしなら 声が掛かった ひとり旅」

 梅田旬(青森県青森市、71歳、女性、無職)

 

 「方言の 道案内で また迷い」

 松田ふさ子(新潟県新潟市、56歳、女性、無職)

 

 「景色より 据え膳嬉し 主婦の旅」

 もぢずり(福岡県直方市、50歳、女性、無職)

 

 「富士見えて 窓際に母 座らせる」

 高埜健蔵(新潟県佐渡市、61歳、男性、農業)

 

 「駅弁の 蓋のメシから 食べる祖父」

 一木半介(茨城県取手市、77歳、男性、無職)

 以上