昔一番使われていた薬とは

現代の淋病治療においてはアジスロマイシンなどの抗生物質が主に使われることとなります。
淋病の原因は淋菌という菌類であり、抗生物質にはこうした菌類の活動を阻害する力があるからです。
ですが実は、このアジスロマイシンという薬剤が生まれたのはかなり最近のことです。
開発したのはファイザー株式会社という製薬会社ですが、ファイザー社がアジスロマイシンを開発し、日本で保険治療での使用が認められたのは2004年のことでした。
ですから、アジスロマイシンはまだ10年程度の歴史しかないということになります。
ではアジスロマイシンができる以前の淋病治療においてはどういった医薬品が使われていたのかというと、それが「ペニシリンG」や「セフィキシム」といったような薬です。
これらの薬品はかつての淋病治療の最前線にいた医薬品であり、多くの淋病患者がこの医薬品を服用することによって治療をしてきました。
これらの抗生物質は現代であってもまだ現役で使用をされているのですが、それではどうして、現代でも使用されているこれらの薬が淋病治療の最前線から退くことになったのかというと、その原因が「耐性」にあります。
生物はどのようなものであっても外敵に対して抵抗する力を有しており、それは淋菌でも変わることはありません。
こうした抵抗する力は耐性と呼ばれるのですが、人の体に淋菌が侵入し、淋病が引き起こされるたびに人は先に挙げたような薬を利用して対処をしてきました。
しかしそうした時間が長く続くうちに、淋菌自体がこれらの抗生物質に対する耐性を有してしまったのです。
特定の薬剤に対して耐性を持つ菌類のことを総称する際には「耐性菌」という言葉が使われますが、現在の淋菌のほとんどが、ペニシリンGやセフィキシムといった薬に対する耐性菌になっています。
そのため現在では、まだそこまで耐性を持たれていないアジスロマイシンなどの薬が主流となっているのです。